ソースビデオを選択する
ビデオクリップには複数のビデオフレームがあります。ビデオフレームはそれぞれ独立した静止
画のようなもので、現像式フィルムストリップの各コマ(フレーム)を構成する静止画と非常に
似ています。
(ビデオ映像
1
秒当たりのフレーム数は、使用するビデオフォーマットによって異
なります。)
通常、
「
iMovie
」でビデオを扱うときには、ビデオフレームの範囲(フレーム範囲)
を選択します。フレーム範囲は、ビデオクリップのうちのわずかな一部分です。ただし、選択し
たフレーム範囲がビデオクリップ全体、または複数のクリップにまたがっている場合もあります。
デフォルトでは、「
iMovie
」でソースビデオクリップをクリックすると、クリックした位置を先
頭に
4
秒間分のビデオが選択されます。ビデオを要約再生して気に入ったシーンをクリックする
と、自動的に
4
秒間の長さのフレーム範囲が選択されるため、均等なペースのムービーを簡単に
作成できます。(
1
回のクリックで選択されるビデオの長さは、「
iMovie
」の「環境設定」パネル
で調節できます。方法については、
「
iMovie
ヘルプ」の「自動フレーム範囲選択を設定する」を
参照してください。
クリックするとフルスクリーンで
再生します。
クリックすると先頭から
再生します。
第
2
章
iMovie
の使いかたを学習する
25
フレーム範囲を選択すると、周囲に黄色の選択ボーダーが表示されます。
フレームの選択範囲の拡大/縮小、範囲選択の中心の移動、あるいはクリップ全体や複数のク
リップを一度に選択することが可能です。
ソースビデオライブラリでビデオフレーム範囲を選択するには、以下のいずれかの方法を取り
ます:
m
クリップをクリックし、その場所から始まる
4
秒間分ビデオを選択します。
m
クリップ上で横方向にマウスをドラッグすれば、必要なだけ選択できます。
フレームの範囲選択を調整するには、以下のいずれかの操作を行います:
m
選択ボーダーのどちらかの端にあるハンドルをドラッグして、選択範囲を拡大または縮小します。
m
新しく始点または終点にしたい位置にポインタを置き、
Shift
キーを押しながらクリックします。
選択範囲のサイズを変えずに同じクリップ内の別のフレーム範囲を選択したい場合は、選択範囲
の中心を移動することができます。
選択範囲の中心を移動するには:
m
選択ボーダーの上辺を、クリップ内の目的の位置までドラッグします。
m
→キーまたは←キーを押して、選択範囲全体を右または左に
1
フレームずつ動かします。
選択範囲をクリップ内で「スライド」させて選択範囲を移動します。こうして同じ長さの範囲を
複数選択していくと、ペースの一定したムービーを作成することができます。
ソースビデオライブラリでビデオクリップ全体を選択するには:
m
Option
キーを押しながらクリップをクリックします。
m
Control
キーを押しながらクリップをクリックし、表示されるショートカットメニューから「ク
リップ全体を選択」を選択します。
∏
ヒント:
Control
キーを押しながらクリックして表示されるショートカットメニューを利用する
と、効率的に作業を進めることができます。
ショートカットメニューには、クリックした場所に
応じて関連するオプションが表示されます。
選択ハンドルをドラッグ
すると、選択範囲の
サイズを変更できます。
黄色のボーダーは、クリップ内の
選択されているフレーム範囲を
示します。
26
第
2
章
iMovie
の使いかたを学習する
複数のビデオクリップを選択するには:
m
連続したクリップをまとめて選択するには、
Shift
キーを押したまま最初と最後のクリップをク
リックします。
m
連続していないクリップを個別に選択するには、コマンド(
x
)キーを押したままで個々のク
リップをクリックします。もう一度クリックすることで、選択対象から外すことができます。
選択した複数のクリップは、別のイベントや
Movie
プロジェクトにドラッグできます。また、ビ
デオクリップの外見を調整し、その調整内容をほかの複数のクリップにコピー&ペーストするこ
ともできます。方法については、
「
iMovie
ヘルプ」のビデオの調整に関するトピックを参照して
ください。